冒険者カストロ/佐々木謙

昨日はキューバの英雄 チェ・ゲバラをご紹介したので、今日はもう一人の英雄、フィデル・カストロ氏をご紹介します。
以前ニュースで何度かお姿をお見かけしたときは、軍服だしヒゲだしで怖いイメージが強かったのですが、ゲバラを知る過程でカストロも知り、誤解していたと気づきました。
人を惹きつけるスピーチが上手いカストロ氏、大学時代から政治に興味を持ち、下手したらピストルの弾が飛び交う大学内で、スピーチによって味方を増やしていきます。暴動を先導して逮捕された時は、弁護士である自らのスキルを生かして、被告人と自らの弁護人を同時に行うという離れ業をやってのけました。
アルゼンチンから来た青年医師だったゲバラと会った時に、ゲバラ夫婦の前で4時間ものスピーチを繰り広げてゲバラ夫婦を魅了させ仲間につけます。
32歳でキューバ革命を成功させ、1000回近く暗殺されそうになってそれでも生きている強運の持ち主です。共産主義国のトップは巨大な肖像画などを置きたがるものですが、カストロはそれを許さず、キューバに行くと巨大なゲバラの像があるけどカストロのものは何もないという状態のようです。政治家的能力は高くないのかもしれませんが、キューバ旅行をした人が現地タクシー運転手から「キューバは発展していないけど、カストロは良くがんばっていると思うよ」という意見を言われるほど国民に愛されているトップのようですね。
この本は文章がとてもよく、ぐいぐいと引き込まれます。

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