中学2年生の時に自殺を考えた出来事

いま「死にたい」と思い詰めている人へ、かつて「死にたい」と考え、でもやっぱり「死ななくて良かった」と思っている人からのメッセージ
『死にたいと思った時に読んでほしい本』

現在もまだ原稿募集中です。原稿の投稿方法を知りたい方は、個別にメールでお問合せください。
50編集まったら、電子書籍化し、Amazonキンドルストアで販売します。
弊社ではこれまでも「ありがとう」や「言葉」に関するエッセイ本を出版してきました。
通常は本が出版されてから本の中身をこのサイトで公開してきましたが、今回の『死にたいと思った時に読んでほしい本』は、より多くの方に読んでいただきたいと考え、出版前の本文公開とします。
弊社に人を救う力はありませんが、『死にたいと思った時に読んでほしい本』のエッセイの数々が、あなたの心を軽くしてくれる事を願っています。

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中学2年生の時に自殺を考えた出来事

PN:あーちゃん

私は現在30代の主婦ですが、人生の1番死にたいと思ったのは中学2年生の時です。
当時、吹奏楽部に所属しており、私は部活の部長でした。
その中学校の吹奏楽部は伝統があり、県大会や関東大会での実績もある名門校でした。
そして部活の部長も前の学年の先輩方の指名で決まるという本当に固い決まりのある部活でした。

私は自分の意志ではなく、先輩方の推薦で部長になり、とても栄誉なことではありましたが、
実際に毎日部長の仕事をやるのはとても大変でした。
顧問の先生こそ私の立場を理解してくれ、常に味方でいてくれていましたが、それが他の部員からの反感をかうこととなりました。

ある時、部活が始まったと同時に音楽準備室に呼び出されたことがありました。
その部屋に入ると金管楽器と打楽器を担当していた同じ学年の生徒がずらりと揃っていて、
その視線はみんな私に何か言いたげでした。
入って座るなり、部活への不満、私への不満、顧問への不満が私一人に浴びせられ、私は下を向いてただただ涙を堪えるしかありませんでした。
しばらくして事の詳細を知った顧問が慌ててやってきて、呼び出した生徒たちを叱りましたが、
その時に言われた言葉の数々は本当にショックなもので今でもその時に抱えて暗い気持ちは忘れてはいません。

その日、顧問が来てくれたおかげでその会は解散になりましたが、私は部活に参加する気になれずに、
学校の非常階段で一人座り込んで泣きながらいろいろと考えました。
部活を引退するまでまだ半年以上あったのでこんな生活に耐えられないと、3階から本当に飛び降りようかとベランダに出てしばらく下をみていました。
部活を辞める勇気もなく、また辞めてよい立場でもないとそこは冷静で逆に邪魔をしてきました。

その日は何とか自殺をとどまり、家に帰りました。
そして翌日はどうしても学校に行きたくありませんでした。
母に今日はどうしても学校を休みたいというと、
「わかった。今日は1日中ゲームでもなんでも好きなことをして過ごしていいから。」
という返事が返ってきました。
私は学校での出来事を一切母には話していませんでしたが、私の苦しい状況を理解してくれていたのでしょう。
母が与えてくれたこの1日が、私にとっては本当に生死を分ける1日になったと思います。
その日は本当にパジャマのまま1日中好き勝手に生活していました。
母は仕事へ行きましたが、帰って私を見ても叱ることもなく、「今日は1日ゆっくりできた?」と聞いてくれて、
心が救われた気がしました。私を理解してくれる人はここにいると実感できた瞬間でもありました。

あの日、無理矢理にでも学校へ行けと言われたらその日に死んでいたかもしれません。
そのくらい辛い日々でした。
その後私は中3になり、部活を辞めることなく引退までやり遂げました。
でもその当時のメンバーとは大人になってから会っても私はなんとなく嫌な気持ちになります。
でも当の本人たちはそんなことを全く覚えていないのです。
その程度の出来事でしかなかったわけで、傷ついたのは私一人。
それがまた悲しく悔しいけれど、中学生なんてまだまだ思ったことをストレートに言ってしまう年頃なのだと今ならわかります。
そんな時に心を休められる環境、話せる人、先生、なんでもいいから1つでもそういうものがあれば、
人間生きていけるのだと思った出来事でした。

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